グロック２６は超ベストセラーハンドガンのグロック１７のコンパクトモデルである。実銃の装弾数は１０発だが、これは米国の銃規制に合わせたものらしい。我が国で最もメジャーなグロック２６は、やっぱり東京マルイのガスブローバックガンであろう。これは本当にコンパクトでカーゴパンツのポケットにも入る。手のひらサイズで可愛らしく、小さなマガジンには１４～１５発のＢＢ弾を装てんする。ハンドガン戦だと心もとない弾数だが、グロック１７のマガジンも使用できるし、５０発のロングマガジンも使用できる。もちろん、グリップから大幅にはみ出したマガジンは銃身よりも長く、健気にも見える。それはそれで対艦ミサイルを４発も抱いた単発のＦ２の様で勇ましくもあるな。拙僧も持っているが、サバイバルゲームにはほとんど使っていない。当初はサブアームズ（最近はセカンダリウェポンとか言うらしいな）としてポケットに入れていたが嵩張るし、メインガン（最近はプライマリーウェポンとか言うらしいな）が壊れたら潔くヒットコールをしてフィールドを去るので使わないのだ。一方でハンドガン戦はどうかというと、やっぱり迫力に欠けるし他にベレッタＭ９２Ｆもあればデザートイーグルもあるし、ｅｔｃ．ｅｔｃ．なので優先度が低くなっちゃう。それにグロック２６アドヴァンスも持っているしな。そういう訳でサバイバルゲームでのグロック２６の出番は少ない。
　ガスガンのグロック２６はＷＥとか拙僧の知らないメーカーとか沢山あるのだろうが、わが国で最もメジャーなのは東京マルイの物件だろう。エアーコッキングガンとなると東京マルイの銀ダンシリーズもあるが、スライドもフィクスしていて面白みに欠ける。それで何となくネットオークションを見ていたらフィリピン製のグロック２６が目に入ったのだ。意外と競って手痛い出血で手に入れたのがエアーコッキングガンの本ガンである。
　本ガンの素性はフィリピン製ということしかわかっていない。大抵場合、こういうのは韓国のアカデミー製で。我が国のクラウンモデルが自社ブランドで販売していたりするのだが、クラウンモデルが発売しているのはグロック２９で本ガンの扱いはないようだ。いずれにしろフィリピンから直接かアカデミー経由かわからないが、どこかのトイアイテム商社が輸入して適当なブランドで発売したのだろう。それはそれで結構なのだが、問題になるのは処分するときで１０歳モデルなのか１８歳モデルなのかわからないところだ。拙僧は撮影アイテムとして使うだけだから大した問題ではないが、買う方はそれなりに問題になる。それでそこそこの値段で旅立ったはずだ。
　拙僧の個体はそれなりにディテールを表現しているものの、妙なガンメタルカラーがイマイチ迫力を軽くしている。実銃は知らないのだが、多分こんな感じではないんじゃないかな。撮影小物としては見栄えが命なので残念なところだ。ならば東京マルイのガスブローバックガンを使えばよいと思われるかもしれないが、そういう本気ガンはそれなりに重いのだ。もちろん、サバイバルゲームで気になる重さではないけど、モデルさんに持ってもらうのには重すぎる。こういうのはモデルさんのモチベーションに著しく影響を与えるから重要なのだ。
　オンナノコの持つハンドガンとしてはコンパクトな本ガンはキュートでピッタリである。コンパクトすぎて男性が構えると小指が余ってしまう。実銃や東京マルイのガスブローバックガンのマガジンにはマガジンの底部にフィンガーチャンネルを取り付けることが可能でグリッピングを向上させることができるが、本ガンのマガジンはフラットである。しかし、それはそれでオンナノコが構える分には問題にならない。
　実銃の運用はよくしらないけど、携帯性の利便性の他にも女性用のオートマチックガンとして人気があるんじゃないかな。