拙僧は苦労を金で買うような「地球を歩く方」の真似をしたいとは思わないのだが、普通の市民生活が垣間見れるようなスーパーや市場を歩くのは好きである。そこでちまきの一つも買うかどうかは別の話だ。
大境路はガイドブックによると活気とカオスに溢れる生鮮食品街だそうで、かなり期待していた。場所も豫園から歩いて20分くらい。大通りの河南南路で上海老街の対面だから外国人でも安心してアクセスが可能だ。
ところが、なるほどそのような路地を見つけることができたのだが、思ったよりずーっと規模が小さいのである。どうも、大型施設の建築工事を行っており、かなり以前に取り壊されたようである。こういう、既に存在しないガイドブックのスポットはいくつもあり、しばしばがっかりさせられる。
それでも、活性だった頃の路地の一角は残っているので、上海老街のついでに寄るのも一興だろう。