ネットークションで確保したジャンクカメラをテスト撮影もせずに海外に持ち出すのが拙僧なのだ。そういうのはフロイトに言わせると恥ずかしい性癖に繋がるのだろう。フォーカスが怪しいのは７．５ｃｍの目測だから致し方なしか。それよりも、シャッターが表記よりも遅いか、ホールディングに問題があってブレている気がする。
条件が合えばテッサーらしいシャープなラインを描く。ネガの黒い点は蛇腹が劣化した埃が付着しているようだ。そういうのも本来は取り除いてから空港へ向かわないといけないよな。また、ネガに引っ掻き傷があるから、巻き上げ時にどこかの錆か突起が傷をつけているのだろう。
撮影場所は上海の豫園という観光地である。戦前の雰囲気が出ているのではないだろうか。