早速、ＡＣケーブルを繋げて電源をＯＮしてみる。案の定、モーター音はしても巻き取り軸は動かなかった。ランプも点灯しない。ランプはデットストック物の接点を磨くと点いた。デットストックものも、接点に錆が生えているので磨く必要があるのだ。試しにもともと付いていたランプの接点も磨いてみると、ちゃんと点灯した。これだけで５８０円を払った甲斐が有る。残念なのはレンズ前に置く保護ガラス（？）の状態が悪く、割れていることだ。まあ、プロジェクターなのだから、大した悪影響は無いであろう。レンズは若干のカビが有り、前玉には糊の様に着いた汚れが有った。これは鼻の油を付けた指で拭うと、大体取れたので、後はアルコールで清掃した。
　問題はベルトである。エルモは割と面倒の良いメーカーなので、現在でもある程度のランプを供給しているのだが、ベルト類は２１世紀になって在庫を止めてしまったようだ。そこで手段はウレタンベルトによる自作である。有名なのはスターロープという商品名のウレタンベルトである。これを都合の良い長さに切って接続するのだが、接続にはちょっとコツがいる。それは切断面を可能な限りくっつけて、熱したナイフで切断面を熱するのだ。このやりい方だと切断面は残るのだが不思議とくっついて、耐久性もあるようなのだ。上手くいけば、バリ取りも必要のないくらいに綺麗に接続できるのだが、バリがあってもデザインナイフで切ればよいだろう。スターロープはネットで調べれば幾つも取扱店がみつかるが、かなり価格帯もバラバラで小分けしていなかったり送料が結構高くついたりするので良く調べてほしい。当方が購入したのは「株式会社 阪井辨吉商店」である。ネットですぐ見つかると思う。単価は直径４ｍｍの物が１ｍ１５４円で送料は５５０円でリーズナブルな方だと思う。初めは試しに１ｍだけ購入したのだが、使い物になるので初めから長めに買えばよかった。今回は８ｍを求めている。送料は変わらないので１７８２円の出費だったが、これからも使うので高い出費だと思わない。