コダクローム４０のパッケージとライカ判フィルムのパトローネを比べてみる。

　ここの所（２００５／７／初）ネットオークションで、高級・多機能のスーパー８シネカメラがちょっとびっくりする様な安価で売りに出されていたのである。勿論、拙僧は喜んで落札したのだが、ふと思い当たった。もしかしたら、コダックがスーパー８の販売を中止し、８ｍｍシネカメラの価格が暴落しているのか？早速、コダックや、育映社、その他の８ｍｍ取扱店のＨＰを参照したのである。すると、拙僧のいやな予感の半分はあたってしまったのである。
　現在、コダックはコダクローム（１種類）、エクタクローム（１種類）、モノクロフィルム（２種類）、そしてネガフィルム（１種類）、を販売している。ところがその中の「コダクローム４０」の販売の中止が決定していたのである。これは非常にショッキングな事件だ。
　拙僧は普通エクタクロームを使用している。理由は簡単でエクタクロームの現像に比べてコダクロームの現像は高くつくのだ。但し、コダクロームにはその価格に見合った魅力がある。なんと言ってもコダクロームの発色は抜群に綺麗なのだ。これはエクタクロームやフジのシングル８では叶わない、人間の目で見るよりはるかに美しい映像をコダクロームは提供してくれるのである。実際、コダクロームの画像にほれ込んで８ｍｍシネマに傾倒している方は沢山いらっしゃるのではと思う。そのコダクロームがなくなってしまうのだ。成る程、かつての高級機を安価に手放すひとが多いのも納得がいくというものだ。
　勿論、拙僧は割安のエクタクロームを使っているのだが、その気になれば買えるのと全く消滅してしまうのは訳が違う。拙僧にとっても大変ショックなのだ。
　尚、拙僧が使っている「エクタクロームＶＮＦ７２４０」も販売中止になるそうである。変わりにコダックが新発売するのが「エクタクローム６４Ｔカラーリバーサルフィルム７２８０」である。コダック社のＨＰを読むと、このフィルムはコダクロームとエクタクロームの後任として発売する物のようであるが、コダクロームよりコントラストが低めになるとの事である。つまり、コダクロームの震えるような発色は望めないと言う事であろう。かなしいなあ。
　そうは言っても、コダックはまだまだスーパー８のユーザをサポートする旨の記述が読み取れ、ほっと一安心したのも事実である。環境問題など難しい局面もあるのであろうが、是非、スーパー８の火を消さないで頂きたいものだ。
（了：２００５／０７／１１）