感光時間を変えてみる。
こういう時に女性の肌の諧調を優先するか、全体の濃度を優先するか悩みますな。
本来は覆い焼きをするべきなのですが、拙僧は面倒なのでしません。
拙僧はポートレイト撮影でも、もっぱらＦ８を基本として、場合によってＦ５．６やＦ１１を選択しているが、今回は少し絞りの変化も挑戦した。
前回、フジノン５５ｍｍＦ１．８で撮影したポートレイト撮影と比較するために、探したのが本レンズだ。
拙僧は以前から「ライカ判でモノクロの女性ポートレイト撮影ならＳＭＣタクマー５５ｍｍＦ１．８が最高」と断言していたのだ。本レンズはスーパータクマー５５ｍｍＦ１．８だが、拙僧はＳＭＣタクマーとスーパータクマーは区別していない。今回、スーパータクマー５５ｍｍＦ１．８を選んでいたのも、たまたま足元に転がっていたからだ。もっとも、それが無限遠の出ない不良品だったことに現場で気づいて泣きたくなったのだが、そんな程度のトラブルは大したものではない。実際、ある程度までの撮影なら問題なかったしな。
タクマーが気に入っているのは、女性の肌を穏やかな諧調で再現し、不思議なことに立体感はイマイチなのにディテールを再現する。理屈はわからない。旧マミヤ６のズイコーも同じ傾向にある。
この辺のライバルとしてフジノン５５ｍｍＦ１．８には大いに期待していて、その結果は近いうちに報告させて頂きたい。期待通りのパフォーマンスを発揮し、タクマーとは明らかに異なる傾向だった。
尚、本ページに掲載したのは期限が１５年以上切れたゲッコーＦＭ３である。これは、ネットで知り合った友人から頂いたものだ。個人的にはちゃんとした絵が出ていると思っているのだが、ご了承いただきたい。また、拙僧の遮光がイマイチだったのか、不思議な光線引きをしているプリントもあるのだが、構わず掲載させて頂いた。